CSR

CSR方針

北酸株式会社は、「喜んでもらいましょう」「考えよう」という経営理念を掲げております。健全な企業活動を通じて社会に貢献していくことが私たちの使命であると考えています。さらに、持続可能な社会への貢献を通じて企業価値を高めていくために、当社が中長期的に目指す方向として「中長期経営計画フェーズ2」を定めています。

人権・労働、安全衛生、品質・環境、倫理などの側面において変化する市場要請やステークホルダーの期待に応え、持続可能な社会の発展に貢献するため、すべての事業活動にCSR活動を結び付け、法令の遵守のみならず、ガイドラインを踏まえて活動します。

CSR報告書 第86期(2023年9月期)
CSR報告書 第85期(2022年9月期)

具体的に進める上での指針として、以下の通り「行動規範」を定めております。

1. 行動規範

  • 人権・労働

    当社は人間の尊厳を尊重します。社員に対し敬意を払い、「公正、公平、誠実」を持って処遇します。この方針は、全ての従業員(管理職を含む正社員、準社員、契約社員、派遣社員等、当社のために業務に従事する全ての労働者)に適用します。

    • 人権の尊重

      従業員の人権を尊重し、虐待・体罰・ハラスメント等の非人道的な行為を行いません。

    • 差別の禁止

      基本的人権を尊重し、性別、宗教、信条、思想、学歴、障害、疾病等による差別、嫌がらせを行いません。

    • 児童労働の禁止

      法令が定める雇用最低年齢に満たない児童を仕事につかせません。

    • 適切な賃金

      最低賃金、超過勤務、賃金控除、その他給付等に関する法令を遵守し従業員に給与を支払います。

    • 労働時間の管理・健全な職場環境

      時間外労働に関する法令を遵守するとともに、働きやすい健康的な職場環境の維持に努め、従業員の労働時間、休日を適切に管理します。

      職務上の安全・健康の確保を最優先とし、事故・災害の未然防止に努めます。健康増進活動や疾病予防のための指導などを通じて、従業員の健康づくりを支援します。

      従業員の育児休業取得促進に向けて環境を整備します。

    • 人材育成

      従業員の個性を尊重し、個人の能力をいかんなく発揮できるよう、キャリア形成や能力開発を支援します。

    • 結社の自由

      労働環境や賃金水準等の労使間協議を実現する手段としての従業員の団結権を尊重します。

  • 安全衛生

    当社は、社員の健康に配慮した安全で快適な職場環境の確保に努めます。

    • 職務上の安全

      適切な安全上のトレーニングを通して、従業員の安全を確保します。関連法令に従い、適切で正しく保守された保護具の着用を義務付けます。

    • 緊急時の備え

      災害・事故などの緊急事態に備え、発生の可能性を含めて特定・評価し、従業員の生命、環境、および資産への影響が最小限となるよう、緊急事態対応手順書を整備し、教育訓練を実施します。

    • 身体的負荷のかかる作業への配慮

      重量物または持ち上げ作業、長時間の立ち作業等、身体に負荷のかかる作業を特定し、労働災害・疾病につながらないよう、適切に管理します。

    • 安全衛生のコミュニケーション

      従業員が被る可能性のある職務上の危険について、適切な教育訓練を定期的に実施します。

    • 労働者の健康管理

      全ての従業員に対し、適切な健康管理を行います。

  • 品質・環境・保安・
    事業計画・地域貢献

    当社は、提供する商品やサービスの安全性ならびに品質の確保を行い、正確な情報を提供します。環境規制を遵守し、継続的な改善と持続可能な発展を伴う企業になることを約束します。市場の変化に柔軟に対応できる企業を目指し、成長戦略を設定します。大規模自然災害などによって被災した場合に、自社が供給責任を果たすために、いち早く営業活動を再開できるように準備します。

    • 品質管理

      製品・サービスの品質に関して適用される、すべての法規制を遵守するのみならず、自らの品質基準、顧客要求事項を遵守します。

    • 商品・サービス情報の提供

      製品・サービスに関する正確で誤解を与えない情報を提供します。

    • 許認可と報告

      事業に必要とされるすべての許認可を取得・維持し、それらを常に最新の状態に保ちます。また、法規制に従い、登録・報告を行います。

    • 資源削減

      適切な管理を行うことにより、リデュース(削減)、リユース(再利用)、リサイクル(再資源化)を推進し、資源の有効活用を図り、汚染物質の排出、および廃棄物の発生を最低限に抑えます。

    • エネルギー消費及び温室効果ガスの排出

      エネルギー効率の改善に努め、エネルギー消費量および温室効果ガス排出量の最小化に向け、継続的な削減活動に取り組みます。

    • 保安教育・保安査察

      従業員の保安への高い意識を保つため、継続的な教育を実施します。教育動画のWEB化を推進し、いつでもどこでもアクセスできる環境を作っていきます。

      保安査察を通して、高圧ガス保安法等への遵守状況を確認し、是正と予防を図っていきます。

    • 中長期経営計画の策定

      事業の構造改革を行い、経営資源を新たな成長事業に集中させます。

      脱炭素・循環型社会への進展を好機ととらえて、新しい環境対応型ビジネスを推進します。

      働き方改革・デジタル改革によって業務プロセスを再構築し、生産性を向上させます。

      多様な人財がいきいきと活躍できる環境を作っていきます。

    • 事業継続計画の策定

      事業継続を阻害するリスクを特定・評価し、事業への影響の精査と中長期的に必要な事前対策、その取り組み状況をまとめた事業継続計画(BCP)を策定します。

    • 計画の維持向上と管理

      中長期経営計画・事業継続計画の取り組み状況について定期的にレビューを実施し、より実効性の高い計画となるように、改善に努めます。

    • 地域貢献

      地域社会との調和、共存を図り、社会貢献活動を積極的に行います。

  • 情報セキュリティ

    当社は、機密情報や個人情報の漏洩を防止し、情報セキュリティの強化を図ります。

    • 個人情報の保護

      個人情報の重要性を認識し、合理的な個人情報保護を適切に実行します。

      個人情報の収集、管理、保存、廃棄、移転、および共有を行う場合、プライバシーおよび情報セキュリティに関する法規制の要件を遵守します。

    • 機密情報の漏洩防止

      自社のみならず、顧客や第三者から受領した機密情報を、適切に管理・保護し、情報漏洩の防止に万全を期します。

      情報資産は、その重要度と業務の関連性に基づき利用権限を設定し、許可されたものだけが利用できるよう管理体制を確立します。

    • サイバー攻撃に対する防御

      サイバー攻撃などからの脅威に対する防御策を講じて、自社および他者に被害が生じないように管理に努めます。

      万一、情報が漏洩した場合に備え、被害を最小限に留めるため対応手順を策定し定期的に見直しを実施します。

      従業員のセキュリティ意識の維持・向上のため、毎年定期的に情報セキュリティに関する教育を実施します。

  • 倫理

    当社は、事業活動のあらゆる場面で法令と企業倫理を遵守し、誠実に業務を遂行します。

    • 法令・企業倫理の遵守

      事業に関係する法令や企業倫理の遵守を役員・従業員に徹底するため、役員・従業員の教育を実施します。

    • 政治・行政との適切な関係の維持

      政治献金・寄附等に関する法令を遵守するとともに、政治・行政と健全かつ透明な関係を維持します。

    • 自由な競争・公正な取引

      公正かつ自由な競争を尊重し、あらゆる種類の贈収賄、汚職、強奪、および横領の一切を禁止します。

    • 不当な利益の排除

      ビジネスを維持・獲得するため、および不当もしくは不適切な利益を得るため、直接的または第三者を通した間接的に、法令または社会倫理に反する利益供与はいたしません。また個人的な利益供与を受けません。

    • 情報の開示

      ステークホルダーに対して、財務状況や業績、事業活動に関する取り組みなどの企業情報を、公正かつ正確に、わかりやすく、適時適切に提供するよう努めます。

    • 知的財産の保護

      自社の保有する知的財産を守るとともに、第三者の知的財産権を尊重し、それを侵害する恐れのある行為は行いません。

    • 反社会的勢力への対応

      暴力団等の反社会的勢力に対しては毅然とした態度で臨み、それらの勢力・団体との関係を持ちません。

    • 苦情処理メカニズムの整備

      自社の不正行為を予防するため、従業員やサプライヤーなどを含むステークホルダーが利用可能な苦情処理メカニズムを構築します。通報した従業員等に対し、解雇、降格等の不利益となる扱いは一切いたしません。

      通報内容の機密性、通報者の匿名性を確保する等、徹底した情報管理を行います。

    • 責任ある鉱物調達

      紛争地域諸国および高リスク地域で児童労働などの人権侵害、劣悪な労働環境、環境破壊などのリスクや不正に関わる組織の資金源となっている鉱物(錫、タンタル、タングステン、金、コバルト)問題を重大な問題とし、調達活動における社会的責任を果たすため、このような不正と関わる鉱物を調達しません。

  • サプライチェーン

    当社は、仕入先様とのパートナーシップを構築し、サプライチェーン全体でCSR調達に取り組みます。

    • CSR調達の実践

      法令や社会規範、企業倫理を遵守し、人権、労働、安全衛生、地球環境保全などの社会的責任を果たす調達活動を購入先様と共に推進します。

    • 新規購買先選定と評価

      新規の購入先選定時に、CSRの実践を取引条件として、人権・労働・安全衛生・地球環境保全・情報セキュリティなどの観点から確認を行い、当社の基準を満たしていることが確認できた購入先と取引を開始します。また、既存の購入先に対しても、アセスメントを実施し、評価結果に応じて改善の働きかけを行います。

  • 継続的改善

    当社は、行動規範の各項目を遵守するため、継続的改善を図っていきます。

    • 企業のコミットメント

      経営者が承認した、コンプライアンスおよび継続的改善への取組みが確認できる方針を掲示・周知します。

    • 経営者の責任

      経営者は定期的に活動状況を確認するため、レビューを行います。

    • リスクの特定

      リスクを特定、管理し、法規制、行動規範の遵守を確保するために、各リスクの相対的な重要性を決定し、適切な手順による管理および制限を実施します。

    • 改善目標

      改善するための目標、実施計画を策定します。

    • 教育

      従業員に対し、法規制、方針、手順、改善目標等の理解を目的とした教育訓練・研修を実施します。

    • コミュニケーション

      ステークホルダーに対して、方針および成果に関する明確で正確な情報を伝達します。

    • 評価

      適合を確認するために、定期的に自主点検を実施します。重要な事象が発生した場合、内部監査を実施します。

    • 是正プロセス

      社内外の評価、点検、検査、および審査によって特定された不備に対し、適時是正措置を講じます。

    • サプライヤーの管理

      CSR要求事項を購入先に伝達し、状況を確認の上、必要であれば改善を要請します。

    • 外部審査

      EcoVadisによるTfs評価を定期的に実施し、より実効性の高いCSR活動となるように、改善に努めます。

2. 改訂履歴

2023.4.20 初版発行